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墓石を重視するポイント

イギリスはまた鉄道や地下鉄のストライキが多い。
これらの事業は、信号、鉄道施設、運行など業種別に細かく会社が分かれており、その職種別に労働組合がある。 そのいずれかの組合がストライキに入れば、ダイヤは大幅に乱れることになる。
五、六年前には、断続的にストライキが続くものだから、私たちは、ロンドン市内のホテルに宿泊したり、タクシーに相乗りしたりするなど、対応に苦労した。 日本なら、同じ労働者に迷惑をかける交通ストライキは、支持を得ることが出来ないので、「やるぞ、やるぞ」と脅していても、実際はなかなか決行しない。
ぎりぎりのところで労使の話し合いがつくものだが、イギリスでは平気でストを打つのである。 そして、驚いたことに、シティに通う人たちも、ストライキを行なう鉄道労働者にかなり同情的で、ダイヤが乱れに乱れても辛抱強く電車を待っているし、いかに待たされても、電車が込んでいても、黙って耐えて乗っている。

日本同様、イギリスの鉄道は国営事業だったが、S時代に民営化された。 この数年、何度か死亡者が出るほど深刻な鉄道事故も起きている。
安全確保のための投資を怠ったことがその原因だったと指摘されている。 もっと悪いことに、二○○一年秋、何と線路や鉄橋などの施設を保有する企業「Rトラック」社が、倒産してしまった。
倒産しても、鉄道は運行されているが、企業としての「Rトラック」は、国の支援を受けながら再建しなければならなくなっ日本と違ってイギリスでは、都心から二十分も電車で走れば、そこはもう郊外である。 郊外には小さな駅が散在するが、無人駅が多い。
厳密に書くと、朝の忙しい時間には駅員がいる。 それが昼前には帰ってしまい、午後はずっと無人駅となる。
郊外から都心に向かう電車の本数は極端に少ない。 支線の場合、三十分に一本どころか一時間に一本という駅もある。
だから、うっかり乗り越したり、乗る電車を間違えたりすると実に厄介である。 最近のニュースによると、乗客の駅員に対する暴行が急増しているらしい。
黙って耐えているように見えたイギリス人たちも、実はいらいらが昂じていたのかも知れない。 事実、あまりの遅れに怒り心頭に発し、駅員に詰め寄る客の姿を最近になって私は何度か目撃した。

これは数年前には見られなかった光景だ。 日本の鉄道のように、一分一秒の狂いもない運行を目指すのは、息苦しい気もするが、イギリスのように遅れや運休が日常茶飯事というのも大いに困る。

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